SUMMER FALL 2023
本質、必要不可欠なもの。純粋さ、シンプルさ、率直さ。
ピーター・ミュリエによるSummer – Fall 2023コレクションは、アライアの本質、つまり解剖学、心理学、魂の探求がテーマであり、逸脱することのない本質的なものに焦点を当てました。衣服を通しての彫刻、布から形を彫ること、“建築者(またはbâtisseur)”としてのクチュリエとして、身体の周りに衣服を作り上げるという概念です。建築の手法は装飾の手段となり、具象は装飾に変換され、シンプルな洋裁用のピンは崇高なものになり得るのです。
アライアが辿った曲線美は普遍的なものであり、衣服やアクセサリーに反映されています。精密でありながら自然な曲線は、本質的な官能性が漂うラインであり、女性の真髄でもあります。
全体を通して衣服はアライアというブランドのアイデンティティを示す記憶と、その記憶のジェスチャーです。メゾンの歴史は布を通してたどることができ、メゾンの世界観を先取りし、内にあるものを含むものであり、その過去を反響させ、未来を示唆します。
フランス語のメゾン(Maison)は、家、ホーム、つまり物理的なもの、心理的なものの両方を表現することができる言葉です。メゾンアライアにとって、ホームは重要な要素のひとつです。この概念を背景に、ピーター・ミュリエは、パリの”ホーム”でショーを行った後、アントワープにある自身の”家(メゾン)”にゲストを招き入れショーを行い、メゾンアライアと彼自身のインタラクティブな交流をしました。この空間は、衣類同様、親密で個人的なものであり、人生を通して構築され、命を吹き込まれるのです。
1月27日のショーの後、ピーター・ミュリエはアントワープ王立美術館でゲストを招き、インティメートなディナーを開催しました。KMSKAはフランダース地方最大の美術館です。アントワープ バロック期から初期フランドル派の作品、Rik Wouters、Henri de Braekeleer、 René Magritteなど現代美術の幅広いコレクションまで、不朽の名作を擁しています。