15 Faubourg – Alaïa Opens its New Flagship Store in Paris

アライアの新しいパリのホーム –

アライアは、フォブール・サントノーレ通り15番地に新たな旗艦店をオープンいたしました。このパリのアイコニックなアドレスは、メゾンのタイムレスな伝統とその歴史の新たなチャプターとが交わる象徴的な場所となります。
アライアらしさを体現するムシー通りとマリニャン通りの2つの歴史あるブティックと並んで、新しいブティックはメゾンの象徴であるインティメイトで家族のようなエスプリを保ちながら、メゾンのパリにおける拠点としての”トリロジー”を完成させます。
また、この伝説的な通りにブティックを構えるという、メゾンの創業者 アズディン・アライアの夢が実現したことを意味します。

建築家の妹島和世と西沢立衛（SANAA）がピーター・ミュリエと共同で設計した新たな旗艦店「15 Faubourg（15フォーブル）」は、アート、デザイン、ファッションが対話する、ダイナミックでありながら温かみのある空間です。
従来のリテールストアとは一線を画すユニークなブティックのコンセプトは、他では体験できないような、メゾンのアイデンティティとエスプリを強く肯定し、さらに発展させ、インティマシー、温かさ、純粋さを基盤にしたラグジュアリーのヴィジョンを体現しています。

アライアの真のホームとなるこの新しい旗艦店の壮麗な建築は、メゾンのデザイン言語、特に「セカンドスキン」と呼ぶ中核となるコンセプトから着想を得ています。アライアを象徴するドレスのシルエットとその柔らかく彫刻的なフォルムからインスパイアされたインテリアは、周囲を包み込むような雰囲気を醸し出します。
ユニークな体験を提供する場として設計された1階には、柔らかなピンクの色調で明るく照らされた4つの透明な筒状の部屋があり、それぞれ異なるタイプの洋服やアクセサリーが展示されています。
ここでは、建築とリテールの境界が曖昧になり、まるで時間が止まったかのような、伸びやかで親密なひとときを提供します。

アライアのカラーレパートリーにインスパイアされたヌードトーンのニュアンスは、幻想的な効果を生み出し、まるで光の反射の中に衣服が浮かんでいるかのように感じられます。
ディスプレイ台は、メゾンの卓越した技術への敬意を表し、各アイテムを個々の芸術作品として見せるようにデザインされています。また、曲線を描くガラスのファサードは、街並みを映し出し、インテリア空間や商品、さらには周囲の環境との境界線を曖昧にし、絶え間ない視覚的なインタラクションを生み出しています。

「ファッションとアートの架け橋となる」というメゾンの取り組みの一環として、ピーター・ミュリエは自身のお気に入りのアートやデザインピースを数点セレクトし、まるで家をしつらえるかのようにブティックに展示しました。
その中には、Ron Arad（ロン・アラッド）のテーブル、Philippe Malouin（フィリップ・マロウィン）のモロ・アームチェア、アメリカ出身のアーティストDiamond Stingily（ダイアモンド・スティンギリー）による彫刻作品「Elephant Memory（エレファント・メモリー）」シリーズなどがあり、「Elephant Memory Final（エレファント・メモリー・ファイナル、2024年作）」と題された新作の大型彫刻も含まれています。自伝的な印象を与えるこれらのユニークな作品は、手編みの黒い人工毛髪の持つ官能性と、亜鉛メッキのスチールチェーンの持つ重金属的な存在感を組み合わせ、私的なものと工業的なもの、資本と身体の関係を探求しています。

螺旋階段はメゾンのシグネチャーといえる曲線を描きながらブティックの2階へと続き、シンプルな直線階段は「ル・カフェ・サン・タンブロース」のある中2階へと続きます。
その壮麗さが際立つ1階に対して、2階の空間はアライアの家庭的なエッセンスを感じさせる交流や集いのための、よりインティメイトで和やかな雰囲気を提供しています。メゾンの精神に共鳴する「サン・タンブロース」は、豊かな食文化を持つミラノの伝統に裏打ちされたアイコニックなレストランであり、食に対する時代を超越したアプローチと現代のダイニングシーンを作り上げた役割で知られています。

新たな旗艦店によって、アライアはパリにおける実質的な存在感を高めるとともに、ピーター・ミュリエが思い描く、生の美しさ、職人技、インティマシーといった価値観をあらためて表明しています。

「15 フォーブル」はアライアがその真髄を追求し続ける場所。
その真髄とは、つまり「家（Home）」なのです。

BOOK AN APPOINTMENT